~徒然だより~「お知らせ」
令和6年 花まつりの様子
令和6年 花まつりの様子!
4月9日に因念寺ではお釈迦様の降誕生をお祝いする花まつりを勤めました!(花まつりは正式では8日ですが)
寺報「光雲」令和6年5月号に書いたのですが、お釈迦様(おしゃかさま)が降誕生(ごたんじょう)された時、花は咲き誇り美しい花園(はなぞの)となって芳(かぐわ)しい香りを放ち、産湯(うぶゆ)として天からは甘露(かんろ)の雨が降り注ぎ祝福したとの伝説から、誕生佛(たんじょうぶつ)を安置(あんち)するお御堂(みどう)をお花で荘厳(しょうごん)することから因念寺では花園を作りたい!と今年も呼びかけ、多くの方にお花をお供えしていただき、お釈迦様の誕生佛を花園で荘厳することができました!尊(とうと)いと偉(えら)いは違います。お釈迦様が「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」と述べられたのは下に続く「三界皆苦吾当安此(さんがいかいく ごとうあんし)」と「私は世の中で初めて「仏」となる者であり、世の中で最も尊い存在(考え方や在り方)となる。私はこの苦しみばかりの世界に安穏(あんのん)を与え、すべての命を心安(こころやすん)じさせるため(解脱(げだつ))の、仏に成る教え(成仏教(じょうぶつきょう))を説く為に誕生した」の意味であり、苦しみとは誰かにされるものではなく、私の価値観が生み出すものであります。
私たちは尊いという言葉を使うことがありますか。「あの人は偉そうだ」「がんばったね!偉い!」と偉をつかうときはありますが、「この人は尊い」という【在り方】などで使うことは少ないと思います。例えば、ぺんぺん草は雑草で胡蝶蘭(こちょうらん)は高いから美しいと思うと、美しい庭を汚して・・・とぺんぺん草を踏みにじることもできます。こう思ってしまうことで、私自身が苦しみを生み出してしまうのです。人々の善意(ぜんい)を善意として受け止めるのか、それとも、あいつが私を見下していると悪意(あくい)として受け止めるのかも同じです。ぺんぺん草も一つの命が咲いて輝き、この日常も実は当たり前ではない尊い一日で、隣にいる方も尊い方である。尊いと受け止める感性(価値観)や、尊いあり方(生き方)を教え、心安らかな世界へと導いてくださるのが仏教であり、お釈迦様の降誕生をお祝いする意味であります。尊いと受け止める感性を改めて大切にしなければと思いました。誕生佛にお花をお供えくださった方々に心よりお礼申し上げます。
お便りでは載せきれなかった写真などをご紹介させていただきます!
花園作りの呼びかけは4月5日より。
3年目ということもあり、今年は初日からお花のお供えがありました!
初日
2日目
3日目
4日目
5日目(4月9日)
朝門を開け、夕方の鐘撞きの時には毎日お花が増えていました。こちらで把握できていない方の方が多いかと思います。
また、通勤の前にお供えくださる方や、手を合わせてくださる方。多くの皆様のご協力により、今年も花園を作りお釈迦様の降誕生をお祝いすることができましたこと、心よりお礼申し上げます。
当日はお勤めの後に少しお話をして、お供えいただいたお花でご自宅のお仏壇用の仏華を参拝者の方と作りました!
それぞれに個性があり、写真を撮っていて楽しかったです!
数日後の月参りで、花まつりの仏華をお供えしている写真↓
今年は皆様にもおすそ分けしたいと思い、門前に置く持ち帰り用の花束も作りました!
最後まで残らない様にセンス良く作ってくださいねと意地悪なことを言いましたが、
次の日
二日目の朝
なんと2日で無くなりました!
犬の散歩や通勤の帰りなど、花園の説明を見て玄関に飾ったり、亡き方にお供えしよう、綺麗~など多くの方が持ち帰ってくださいました!
甘茶も持ち帰ってくださり、豊かな思いが花まつりから広まっていったことに、ご参拝くださり作ってくださった皆様には感謝申し上げます。
最後はケーキでお祝い!
来年も楽しみです!!!
過去の花まつり記事↓
https://innenji.jp/info/5670790