~徒然だより~「お知らせ」
淺田恵真 和上 勧学寮頭就任祝賀会の様子
淺田恵真 和上(前住職)
勧学寮の寮頭に就任と祝賀会の様子
寺報では5月号にてお知らせしておりましたが、HPではまだでしたのでおそくなりました。
令和五年四月六日に御門主様(ごもんしゅさま)より、因念寺第五世住職・淺田恵真 和上(あさだ えしん わじょう)前住職が浄土真宗本願寺派勧学寮の寮頭に任命(にんめい)されましたことをご報告致します。
勧学(かんがく)とは学識(がくしき)の最高位の学階(がっかい)の称号です。
浄土真宗の教えを深く学んでいくと、得業(とくごう)→助教(じょきょう)→輔教(ほきょう)→司教(しきょう)→勧学となられます。
司教、勧学の方を和上(わじょう)とお呼びします。
この勧学(現在は十七名)の中から多くの条件を満たした5名で構成され、御門主様の諮問(しもん)に返答、教義(きょうぎ)に関する重要事項を審議する機関が勧学寮(かんがくりょう)です。その勧学寮を統理するのが寮頭(りょうとう)であります。
江戸時代、浄土真宗の教義の権限を一人に与えたために間違った解釈を説き、時の江戸幕府まで巻き込んだ紛争(三業惑乱(さんごうわくらん))がおこりました。そこで教義の権限を一人で持っていた能化職(のうけしょく)を廃止し、勧学職(かんがくしょく)を置いて集団指導体制になりました。
その後、明治時代に西欧の三権分立の影響を受け、浄土真宗本願寺派宗法 (しゅうほう)に基づき四権分立となり、宗務(しゅうむ)の執行(しっこう)機関の合議制(ごうぎせい)機関「総局」(そうきょく)、立法及び議決(ぎけつ)機関「宗会」(しゅうかい)、教義に関する門主の諮問(しもん)機関「勧学寮」(かんがくりょう)、法規上の訴え等や、経理の運営等の審判(しんぱん)の監査(かんさ)機関である「監正局」(かんせいきょく)があります。
権力者の意見がすべてとならないよう、間違っているときはどんな関係にも間違っている!と言える勧学寮は、浄土真宗でとても大切な機関であり、本願寺の特色でもあるのです。
そして、七月十二日に大阪教区主催で就任祝賀会を開催していただき、大阪全域の僧侶や和上を慕う寳空会の方々など、約百名での祝賀会となりました。
因念寺からも多くの方がご出席くださり、因念寺門信徒を代表して、記念品を総代長の小谷恵義様、花束を因念寺仏教婦人会役員の小谷真奈美様が贈呈してくださいました。
和上も多くの方のご出席に、感慨深く就任までのご苦労やこれからの役割などの決意をのべられていました。
ご出席いただきました方々、お祝いの言葉をいただきました方々に改めて感謝申し上げます。